テラ(LUNA)

信頼の理由

テラ(LUNA)とは?

仮想通貨テラ(LUNA)は、Terraブロックチェーンのネイティブステーキングトークンです。ルナコインの名称でも知られる仮想通貨(暗号資産)LUNAは、Terraネットワーク内でガバナンスに使用されます。保有者はプロジェクトの方向性に投票し、Terraの未来を形作るのに役立ちます。

ユーザーは、報酬をもらうためにLunaをバリデーターに預けることができます。バリデーターは、Terraブロックチェーンでの取引を確認する役割を持つマイナーと呼ばれる存在ですバリデーターはフルノードと呼ばれる特別なプログラムを使って、ネットワーク上のすべての取引が正しいかどうかをチェックします。

イーサリアムでも同様の仕組みが存在し、ユーザーは報酬を得るためにEther(ETH)をバリデーターに預けることができます。イーサリアム2.0では、Proof of Stake(PoS)メカニズムが導入されており、ETHをステークすることでバリデーターとして参加することもできるのです。

テラ(LUNA)の特徴

テラ(LUNA)はLUNA2.0とも呼ばれ、TerraのアルゴリズムステーブルコインUSTの崩壊と、新しいTerraチェーンの確立後に作成されました。

LUNAは、現在テラクラシック(LUNC)と呼ばれているトークンに代わる仮想通貨です。LUNCはステーブルコインUSTと連動し、DeFiの流動性プールにおいても重要な役割を果たしていました。LUNCはTerraエコシステムの元々のネイティブガバナンストークンでしたが、テラ(LUNA)ショックによりシステムが崩壊し、現在はLUNAに置き換えられています。

LUNAの仮想通貨は、LUNCとUSTの元保有者にエアドロップされました。提案された総供給量は最大10億トークンで、権利確定条件に従い、昨年5月のさまざまなイベントやキャンペーン時のスナップショットをもとに配分されました。

テラ(LUNA)の歴史

旧チェーンのLUNCの価格は、アルゴリズムステーブルコインの欠陥によるTerraネットワークの崩壊と、ビットコインを含む仮想通貨市場の低迷が重なったことにより、暴落しました。暴落を受け、テラフォームラボの創設者であるド・クォン氏は、ハードフォークとUSTの放棄を含む復活計画を提案します。

計画では、テラ(LUNA)を使用した新しいチェーンLUNA2.0の作成を提唱しています。2022年5月25日、テラクラシック(LUNC)ユーザーは、新しいTerraチェーンを採用する提案を可決しました。

提案内では、デペッグ(ペッグと呼ばれる固定価値が失われた状態)前とデペッグ後のスナップショットに基づいて、テラクラシックチェーンのユーザーにエアドロップされるLUNAの配布プロセスも説明されています。新しいTerraメインネットは、2022年5月27日に開始されました。

テラ(LUNA)エアドロップの詳細

LUNA2.0の採用後、合計10億トークンのLUNAが、Terraブロックチェーンの主要関係者にエアドロップされました。

コミュニティプールにはLUNAトークンの30%が割り当てられ、ステークガバナンスによって管理されます。10%は開発者向けに割り当てられ、Terraエコシステムの成長と革新をサポートします。さらにLUNAトークンの35%は、デペッグ前のLUNA保有者に配布されました。

LUNA保有者の権利確定スケジュールは、保有するトークンの量によって異なります。1万トークン未満のウォレットは、初回配布で30%がロック解除され、残りの70%は6か月のクリフ(報酬が受け取れない期間)を含む2年間で権利確定されます。100万トークン未満のウォレットには1年間のクリフがあり、その後2年間の権利確定期間が続きます。100万トークンを超えるウォレットには1年間のクリフと4年間の権利確定期間がある形です。

エアドロップには、デペッグ前のaUST(アンカーUST)保有者と、デペック後のLUNAおよびUST保有者へのLUNAとUSTも含まれていました。同様の権利確定スケジュールに従い、初回配布で30%がロック解除され、残りの70%は6か月のクリフを含む2年間にわたって権利確定されました。

権利確定とは、特定の日付までLUNAトークンをロックするプロセスを指します。クリフ期間中、LUNAトークンは取引または譲渡できません。クリフ後、LUNAトークンは権利確定期間に基づいて徐々にリリースされます。

例えばデペッグ前のスナップショット時にTerraClassicウォレットに1万トークン未満しか保有していなかった場合には、初期配布時に30%がロック解除され、残りの70%は6か月のクリフの後2年間にわたって権利確定される仕組みです。

権利確定期間中、LUNAはバリデーターに委任、再委任、または委任解除することができ、ユーザーはTerraエコシステムに積極的に参加し、報酬を得ることができます。

テラ(LUNA)の現在価格と将来性

LUNAは発売直後に価格が史上最高値の約18.87ドルに達しました。しかしそれ以降、LUNAは一貫して下落傾向にあり、ド・クォン氏をめぐる否定的なニュースが価格にさらなる圧力をかけています。

2024年6月の執筆時点で、LUNAの現在価格は0.5413ドルで取引されており、流通量は7億6573万LUNAです。LUNAの過去最安値は0.3782ドルで、現在価格は過去最安値から43%上昇しています。

LUNAの将来性を見極めるのは困難ですが、強力なコミュニティは現在も存在しており、LUNAの価格を支える一因となっています。

LUNAは現在、BinanceやBitgertなど、海外の主要な仮想通貨取引所で購入可能です。

結論

テラ(LUNA)は、Terraブロックチェーンのガバナンスおよびステーキングトークンです。TerraのアルゴリズムステーブルコインUSTの崩壊と、新しいTerraチェーンの確立後に作成されました。

LUNAはエアドロップを通じてTerraチェーンの関係者に配布されました。LUNAトークンはリリース以来、一貫して下落傾向にあり、過去最高値と比較して97%以上の下落を記録しています。

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ルホラミン・ハクシャナス
Cryptocurrency journalist
ルホラミン・ハクシャナス
暗号資産ジャーナリスト

ルホラミンは、3 年以上の経験を持つ仮想通貨/金融ジャーナリストです。 Techopedia以外にもCryptonews、Investing.com、24/7 Wall St、The Tokenist…...